思い出パラダイス

ニューシネマパラダイスを観に行ってきた。初めて観たのは19歳のときで、この15年でかれこれ3〜4回は観てるだろう。映画館でしか観たことがない。
何の映画がいちばん好きか問われればニューシネマパラダイス。

ガキの頃よく映画館にあずけられていた。
自営業ってのは両親忙しく、唯一テレビのある居間は祖父母がいて居場所なく、外に出れば自営業の子供ゆえに嫌でも愛想良くふるまわなければならない。おまけに歳の近い弟のめんどうもみなければならないので、友達と気ままに遊ぶこともままならない。そういうときは決まって母の知り合いが受付をやっていた映画館に行ったものだ。
もっぱらポルノや古い邦画専門の映画館だったので、映画を観るわけでなく、通路で遊んだり、軽く探検してみたり。。。
決まってコーラがこぼれててベタついていた階段。ほこりだらけの立て看板を分け入った先に、穴だらけのハリボテが鎮座している踊り場。通路に音が反響して頭がゆらゆらする映写室のある階。そして、子供が開けるには力のいるベロア生地のドアの向こうをこっそりのぞいたりして。
たまにゴジラとかヤマトとかちょっと遅れた子供向けの映画を3?4本立てでやるときは、兄弟二人、朝から弁当を持って、一日中映画館にいたもんだ。同じものを何度も何度も観て、そして寝て。

中学のころその映画館は取り壊された。もうその映画館に行くことは全くなかったけれど、映画館の近くを通ると、ふと、ほこりっぽく、すえた匂いが鼻の奥によみがえっていたもんだ。

ニューシネマパラダイスの何がそんなにいいのかよくわからないけれど、この映画を観ると、自分の子供の頃を思い出すんです。別に映画と思い出をダブらせて観てるわけじゃないけど、いい思い出とかそんなんじゃなく、単に思い出すのです。
DVDを買おうかなぁと思いつつ、郷愁にひたるのはやっぱり何年かに一度ぐらいでいいかな。
幸い今のところリバイバル上映あるけれど、なくなったときはこの思い出を忘れる時なんだろうな。

遅ればせながらmixi

mixi。去年招待受けてたんだけど遅ればせながら登録した。微妙な乗り遅れ感。
思えばインターネットをはじめたころ。。。96年ぐらいか。ポストペットのMacベータ版が出たばかりで、コミュニティ掲示板に書き込んだり、どうしたことかオフ会なんかも行っちゃったりした。今ではそんなに珍しくもないコミュニケーションの方法そのものにドキドキした。WIN版がでたら使わなくなったけど。
mixiか。。。出会い系だけど出会わなくていいところが気軽でいいな。長く会ってない友達と今更繋がるってのもめんど臭いけど。

未知との遭遇

深夜2時。いつもなら、タバコが切れてもそんな時間に買いにいくなんてことはないけど、どうしても1本吸いたかったのでコンビニまで買いに行った。ちょっと遠いコンビニまで夜道をとぼとぼ歩く。
家々の灯りもすっかり消え、あるのはポツポツと続く街灯だけ。その中の一個、切れかかった街灯がリズミカルに点滅していた。
タバコを吸いながら歩く夜道。その切れかかった街灯のリズムは規則正しいような、でもやっぱり不規則な何やら気になる点滅。立ち止まりリズムを刻むとトントンツートントントンツートンツー。まるでモールス信号。これは宇宙に向けて何かしらの信号かもしれないとボンヤリ思った帰り道。

UFOが降りてきたら報告します。

英語しゃべれなくていいかなと思う瞬間

飲み会に向かう地下鉄車内に乗り込むとえらい大荷物の外人が。降りるとき全部持てんのか?と横目にしつつ仕事疲れに座席にぐったり。
中洲川端に着き降りようとドアに向かうと、後ろでその外人も降りようとドタバタ。そのさまが疲れた脳みそを軽くイラつかせたので、ドア閉まるぞオイ!と言わんばかりに荷物持つの手伝ったらば、陽気な白人兄ちゃんは地上に出るまで横で英語しゃべりまくり。「俺、英語しゃべれねーから」と無愛想に連呼するオレ。っていうか上まで俺に荷物持たせる気か!
地上に出るとまわりをキョロキョロして目的地が定まったのか感謝らしき言葉と握手で別れた。そんなの別にいいから。。。まぁ勝手に手伝った僕が悪いんでしょうけど。
英語、しゃべれなくてもいいかなと思った瞬間でした。

ひと夏の恋

まだ暑い盛り。自販機で缶コーヒーを買おうとボタンを押しましたら伊右衛門(お茶)が出てきました。冷たいやつと思いきやホットが出たりというのは経験があるけれど、コーヒーからお茶とはなかなかアバンギャルドな自販機だなと後日再チャレンジ。
今度はブラックを押したのにカフェオレ。
間違ってはいるもののコーヒー系になったので、だいぶ意思の疎通がとれてきたなと感慨にふけり、翌日はコーヒーよ出ろ!と念じながらあえて飲みたくもないリプトン紅茶を押したら見事コーヒーが出てきました。

缶コーヒーをと思い立てばわざわざその自販機に出向くほどになっていた先日。。。押したものがそのまま出てきた。農道にポツリとたたずむその自販機は、普通の、どこにでもあるただの自販機になっていた。

もうその自販機で買うこともないだろう。ひと夏の恋。