金継ぎ

  • Monday, November 30, 2009

金継ぎ(きんつぎ)という技法がありまして…。割れた陶磁器を小麦粉(グルテン)と漆を混ぜた「麦漆」で接着し、その接着跡を金箔や金粉で装飾する技法です。なぜ小麦粉なのかと言いますと漆は常温高湿度により乾燥するので、割れを密着させる場合は湿気と酸素を内部に保持するための「つなぎ」が必要なんですね。グルテンのみ抽出して混ぜ合わせたほうが接着度は増しますが、粘度が高すぎて多少扱いづらくなります。
写真のように欠けている場合はパテ状にした麦漆、もしくは砥乃粉と漆を混ぜたもので成形します。一気に盛ると内部が乾燥しない場合があるので数層にわけて形作ったほうがいいですね。漆というものはただでさえ乾燥に時間を要するものですが、一度乾燥し損ねると半永久的に乾燥しなくなったりするのでやっかいなんです。

このカップは伊藤環作。ぶつけてポロリと欠けてしまったので金継ぎで補修してみた次第。好きなものは割れたらポイなんて気にはならないものです。

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