12年前の版木。 先月、環さんが仕事場に来たとき、何かの話からかずいぶん長い間しまっておいた版木をひっぱりだしてみた。
デザイナーだったころ、日々の頭脳労働の癒しに、たまに版画を彫ってた。 当時はまだMacも使ってなかったし(高価だった)、シルクスクリーンなんて機材は業務用だったし、安価に自分で複製を作る方法は限られていた。浮世絵や蔵書票の本を読みあさっていたのもこのころ。なにより技能に裏付けされたセンス(すなわち職人)への憧れもあったのかもしれない。