80☆S

  • Saturday, July 19, 2003

職人ほど「黙々」「淡々」が似合う仕事もないだろう。下手すると丸一日言葉を発してないこともある。そんな時に不意に電話でもかかってこようものなら、閉じた声帯は松井並のハイトーンボイスで「はいコミヤですー」。そんなソプラノ職人の日中の友はもっぱらラジオ。

最近CMやTV番組BGMにも80年代の曲がよく使われている。ラジオでもよくかかる。新曲すらも80年代テイストを盛り込んだものが多かったり。いつの間にか80年代が過去のものになってしまったのだなと実感する瞬間。
80年代。。。世はバブルに浮かれてたらしいが、悲しいかな義務教育の最中じゃそんな恩恵を受けることなくメディアでのみその浮かれ加減をかいま見るだけで、我が身の現実(小遣い少ねぇなーみたいな)とのギャップが埋められることはとうとうなかった。そんなもどかしい状況を世間のせいにして常に反抗心を内に秘めてはいても「盗んだバイクで?」なんて歌われたところで、盗むぐらいなら学校辞めて働けや!とか、捕まってもどうせ未成年だしぃーぐらいの甘さにじみ出る10代のカリスマってどうなのよ!?とか思っていたのはたぶん僕だけではないだろう。

そう。リアル80sの魂はそんな甘っちょろいもんじゃない。大人に抗い、触るもの皆傷つけるほどバカじゃない。そんなことをしたら互いにとってそれがいつしか微笑ましい思い出となることは必至。そんな和解を前提にした反抗なんて許せないのが80s。何が一番の反抗か。それは記憶にすら残さない事だろ?

今時のへっぽこ青春パンクなんかよりも、称えられることなく日々働くサラリーマンのほうがよっぽどパンクス!時代に逆行してる感アリアリの職人業。それもまた80s魂です。

© KOJI KOMIYA.