私の反戦運動

  • Saturday, February 22, 2003

「おニィさんに怒られるでしょ」
病院でのこと。待ち時間にパラパラと週刊誌をめくっていると大騒ぎな子供が一人。ソファに飛び乗りバランス崩し倒れこんできた。そして携帯片手に叱る母親のセリフがこうだった。
僕は別に怒る気ないんだけど。。。ここは怒ったほうがよかったのか!?蹴りでもいれてやったほうがよかったのか!?どうなんでしょうかお母さん。

よく聞くこの叱り方は使いようによっては非常に都合がいい。しかし責任を他者に押しつけている時点で自分のポジションを放棄していると考えてもいいだろう。「母親」である自分よりも、見知らぬ「おニィさん」のほうが格上だと言ってることになりはしないかと。
いっそその場限りの責任逃れではなく、今後子供を怒る折には必ず僕を出していただくっていうのはどうでしょう。「○○市の○○さんに怒られるでしょ」って具合に。幼児期のトラウマになるぐらい刷り込んでいただきたい。

無惨な通信簿を親に怒られても「○○市の○○さんには言わないでね?ね?」と懇願することだろう。万引きして捕まっても「親に連絡するのはいいけど○○市の○○さんには伝えないでくださいぃー」と警察に泣き付くだろう。将来その子供が社長にでもなろうものなら「○○市の○○さんに恥じないよう云々」なんて社訓ができるのではなかろうか。
もはや「○○市の○○さん」が誰かなんてどうでもいいのだ。
そして。。。何を間違ったか一国を背負う立場にでもなろうものなら、そのころには「○○市の○○さん」の存在は歪曲され神格化されているだろう。一方で「××市の××さん」を擁する一国があり、盲信してきた両者は無責任さそのままに対立し。。。

そんなことになってもいいのですか!?お母さん!
だから他人を、子供を叱ることに利用しないでください。
愛と平和のために。。。
ってのが一番無責任なので「僕のために」お願いします。それが私の反戦運動。

© KOJI KOMIYA.